俺様×優等生‐2人のセンパイ‐
「すみません、よろしくお願いします」

「うん、さ、行こう」

私の返事に頷いた先輩が、私の先に立って歩き出す。

私はその後ろからトコトコとついていく。

「よー、阪崎。彼女か?みない顔だけど」

階段を上る途中。

すれ違った上級生の人にそう言われる。

あ、この先輩、阪崎先輩って言うんだ。

何て思うと

「あはは、違うよ。迷子の保護者ってとこかな」

その阪崎先輩が私をちらと見て、そう言う。

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