俺様×優等生‐2人のセンパイ‐
「お前に引いてるんじゃねぇの?」

そんな事を考えてると、坂崎先輩がニヤっと笑ってそう言う。

「あー!紫苑、ひっどーい。お姉さん泣いちゃうぞー」

「ははは。冗談だって」

「もー!」

イタズラっぽい笑みを浮かべたままの阪崎先輩と、むくれてる月島先輩。

うん、やっぱり仲良さそうな2人だなぁって思う。

「んで、何か話逸れちまったけど、そっちは?」

その阪崎先輩が私達の方に視線を向けてきた。

「あ、え、えっと。私、湊朋衣って言います」

「私は燕条茜です」

その視線にテンパる私と、何でもない様な感じの茜ちゃん。

先輩の視線にドキドキの私。

不戦敗状態だけど、やっぱり片想いの人に見られるのは緊張するよぉ。

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