その恋、取扱い注意!
吐息を感じ、身体の力が抜けていく。

「っ……はぁ……」

舌で耳を攻められ、ぞくぞくと背中に走る感覚に身をよじる。

「湊、ダメ……」

自分の甘い声になぜだか可笑しくなって、クスクス笑いがこみ上げてきた。

「ここで笑うか?」

湊は呆れたよう顔をしている。

「だって……」

「色気ねえな。まっ、そこに惚れているんだけどな」

「湊、シャワー貸して」

「待てない」

「だって汗かいたし」

「じゃあ一緒に入る」

「えっ? 今まで誰とも入ったことがないのに、恥ずかしすぎるよ」

「どうせ裸見られるのに?」

「湊っ!」

「却下」

湊はサラッとそう言うと、私の膝に腕を差し入れ抱き上げた。


< 197 / 437 >

この作品をシェア

pagetop