その恋、取扱い注意!
「ミミちゃん! 久我ちゃん! いらっしゃい~」

頭の上に美里ママのハスキーな声で、ハッと我に返る。

私……。

今の感情を確認しようとした時、美里ママが隣に座り中断された。

「ミミちゃん、この間は大丈夫だったぁ?」

美里ママの声が大きすぎると思えるほどで、店内に響いた。

「あのイケメンは彼氏? それとも友達? 何にもされなかったかしらぁ?」

どうして声が大きいのか。
今日の美里ママはハイテンション過ぎるみたい。

「な、なにもされなかったですよ。も、もちろん」

あの時はなにもなかった。
その後にあったけど……。

「本当にぃ? ミミちゃんは可愛いんだから、気をつけなきゃだめよ~ 美里ママは心配だわ」

その声も大きくて恥ずかしくなる。
美里ママの勢いにタジタジになっていると、明菜さんが口を開いた。


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