その恋、取扱い注意!
駅ビルの中に入り、好きな服ブランドのショップにも脇目を振らず、アロマオイルのコーナーに足を運ぶ。ショップの少し手前から、ラベンダーなどの癒される香りが漂ってきた。
お目当てのショップを見つけて、中へ入る。
あった!
私が手にしたのは「イランイラン」エキゾチックな甘い香りで、ストレスやムード作りに良いと書かれている。
ムード作り……んー。
湊の顔がぽわんと脳裏に浮かぶ。顔だけじゃなくて、ハダカで抱きしめられている。
わわわっ!
妄想を振り払うように、首を何度も横に振っていると――。
「ミミちゃんじゃない?」
だみ声……じゃなくて、ハスキーな聞き慣れた声が背後でした。
振り返ると、赤い格子柄のカッターシャツとジーンズ姿、短髪の男性が立っていた。
え……?
声は美里ママで……目の前の人は普通の男性。
「もしかしてわからないのかしらぁ?」
私に顔を近づけると、右手を頬に持ってきて、くねっと笑う。
お目当てのショップを見つけて、中へ入る。
あった!
私が手にしたのは「イランイラン」エキゾチックな甘い香りで、ストレスやムード作りに良いと書かれている。
ムード作り……んー。
湊の顔がぽわんと脳裏に浮かぶ。顔だけじゃなくて、ハダカで抱きしめられている。
わわわっ!
妄想を振り払うように、首を何度も横に振っていると――。
「ミミちゃんじゃない?」
だみ声……じゃなくて、ハスキーな聞き慣れた声が背後でした。
振り返ると、赤い格子柄のカッターシャツとジーンズ姿、短髪の男性が立っていた。
え……?
声は美里ママで……目の前の人は普通の男性。
「もしかしてわからないのかしらぁ?」
私に顔を近づけると、右手を頬に持ってきて、くねっと笑う。