その恋、取扱い注意!
その時、サイドブレーキの側に置かれた湊のスマホが光り、着信を知らせた。
「敬一……美里ママから電話だけど」
「悪いけど、ミミが出て」
「う、うん」
私はスマホの通話を押し、ついでにスピーカー機能にして出た。
「美里ママ。湊は今運転中で――」
『いいのよ~ で、説明してもらえたかしらぁ?』
「え、はい……」
『湊にはほんと、無理をさせちゃったわ~ おかげで儲けさせてもらったけれどね。湊は正常なオ・ト・コよ~ うふふ。ミミちゃんも正直にならなくちゃだめよ~』
「しょう……じき……ですか?」
なにを言われているのか、さっぱりわからなかった。
湊と思わず顔を見合わせてしまう。
『そうよ~ ミミちゃん、紅緒ちゃんを意識していたんでしょう?』
「美里ママっ!」
『久我ちゃんが言ってたのよ~ ミミちゃんは紅緒ちゃんを好きだって。ま、教えられる前から私や明菜ちゃんには、わかっていたけれどぉ。同一人物で良かったじゃなぁい』
美里ママの底抜けに明るい声が、車内に響く。
「敬一……美里ママから電話だけど」
「悪いけど、ミミが出て」
「う、うん」
私はスマホの通話を押し、ついでにスピーカー機能にして出た。
「美里ママ。湊は今運転中で――」
『いいのよ~ で、説明してもらえたかしらぁ?』
「え、はい……」
『湊にはほんと、無理をさせちゃったわ~ おかげで儲けさせてもらったけれどね。湊は正常なオ・ト・コよ~ うふふ。ミミちゃんも正直にならなくちゃだめよ~』
「しょう……じき……ですか?」
なにを言われているのか、さっぱりわからなかった。
湊と思わず顔を見合わせてしまう。
『そうよ~ ミミちゃん、紅緒ちゃんを意識していたんでしょう?』
「美里ママっ!」
『久我ちゃんが言ってたのよ~ ミミちゃんは紅緒ちゃんを好きだって。ま、教えられる前から私や明菜ちゃんには、わかっていたけれどぉ。同一人物で良かったじゃなぁい』
美里ママの底抜けに明るい声が、車内に響く。