その恋、取扱い注意!
「怒ってない。ミミを思いっきり愛したくなったんだ。ピザよりもミミが食べたい。愛していいか?」

湊の瞳の奥に、問いかけるような何かが見える。
さっきまでの強引さはなくなって、初めて見るような何か。その何かに母性本能が揺れる。なんて言ったらいいのだろうか。

湊は私に秘密を知られてしまったから、いつもの自信がなくなっているの?
湊を守りたくなる気持ちが、湧いてくる。

「……うん。私も湊に愛されたい」

絡まる手と手。
湊の少し薄めの唇と舌が、胸の膨らみやわき腹、おへその下へ愛撫しながら滑っていく――。



今まで以上に繋がりを身体だけじゃなくて、心でも感じる甘い時間だった。
全身で湊を受け止めて、身も心も満たされる。

「湊……ああっ……」

大きな波にさらわれそうな感覚に、腕を湊へ伸ばす。

「なあに? ミミ」

伸ばした腕は、湊の唇に優しく食まれる。

「大好き……」

苦しそうに細められた目が、大きく開かれる。

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