その恋、取扱い注意!
「ミミ……もっと言って」

「湊、大好き。どんな湊でも愛してる」

「俺も愛している」

おでこにちゅっと唇を落とされ、少し低めの鼻、それから唇が塞がれた。




湊に後ろから抱きしめられながら、私は呼吸を整えていた。しだいに呼吸が楽になると、お腹が「ぐぅ」と鳴った。

うわ、こんなタイミングに鳴らなくても……。

「悪い。腹、空き過ぎだよな。オーダーしてくる」

湊は身体を起こした。

「頼まなくてもいいよ。温めれば食べられるし」

「美味しくないだろう?」

「美味しいよ。湊と一緒なら美味しいよ」

「ミミ……今日のお前に、俺の心臓射抜かれっぱなしなんだけど? それって、タバスコ食べさせた罪悪感からくるもの?」

「そ、そんなんじゃないよ」

「どもるところが怪しい」

松下さんと同じことをしてしまったのは後悔している。けれど、罪悪感から言っているんじゃない。

< 274 / 437 >

この作品をシェア

pagetop