その恋、取扱い注意!
「もうミミの身体は見ているんだけど?」

「見られていたって、いや。バスルームは明るすぎるし……」

「ま、いいや。今度ってことで。じゃあ、先に入ってくるから。入りたくなったらいつでも来いよ。悪いけど、寝室の窓も開けといて」

湊はサマースーツのジャケットを脱ぎ、ソファに放り投げてバスルームに消えて行った。

ひとり残された私は寝室に向かい、ベッドサイドのライトを点けてから、窓を開ける。

遠くに見えるレインボーブリッジを見ながら、ベッドに腰を掛ける。

やっぱりこの部屋は、ロケーションがいいな。

しばらく見ていると、睡魔に襲われ、眠気に逆らえなくなった。

湊が来るまで少しだけ……。

心地よい風を感じながら、目を閉じた。


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