その恋、取扱い注意!
「珍しく、可愛いスーツ着てるんだな」
そうそう、私もスーツ姿だった。
今日の日の為に、お母さんが奮発して買ってくれたベビーピンク色のスーツ。
「お姉ちゃんの結納だったの」
「ああ。美加さん、結婚するんだって?」
「9月にね。ね、湊はなんでスーツ着てるの?」
「あ、これから本社に行ってくる」
湊は簡単に本社って言っているけれど、湊の会社の本社って、アメリカのウォール街にあるんだよね。ってことはこれから空港かぁ。
「ふ~ん。気を付けて行ってきてね。じゃあね」
海外へ簡単に行けちゃう湊が羨ましい。
とっくに家の中に入った両親を追って、歩きはじめると肩を掴まれた。
「ミミ」
その呼び名に、まるで私は猫になったように感じてしまう。
実際、私の名前は美海(みみ)なんだけど、気に入らなくて知り合った人には「みうみ」の名で自己紹介している。
湊は幼なじみだからず~っと猫を呼ぶみたいに言う。
何度もミミはやめてって言っているんだけど、湊は気に入っているからとやめてくれない。
キレイな顔で笑って「今更だろ」って言う。
そうそう、私もスーツ姿だった。
今日の日の為に、お母さんが奮発して買ってくれたベビーピンク色のスーツ。
「お姉ちゃんの結納だったの」
「ああ。美加さん、結婚するんだって?」
「9月にね。ね、湊はなんでスーツ着てるの?」
「あ、これから本社に行ってくる」
湊は簡単に本社って言っているけれど、湊の会社の本社って、アメリカのウォール街にあるんだよね。ってことはこれから空港かぁ。
「ふ~ん。気を付けて行ってきてね。じゃあね」
海外へ簡単に行けちゃう湊が羨ましい。
とっくに家の中に入った両親を追って、歩きはじめると肩を掴まれた。
「ミミ」
その呼び名に、まるで私は猫になったように感じてしまう。
実際、私の名前は美海(みみ)なんだけど、気に入らなくて知り合った人には「みうみ」の名で自己紹介している。
湊は幼なじみだからず~っと猫を呼ぶみたいに言う。
何度もミミはやめてって言っているんだけど、湊は気に入っているからとやめてくれない。
キレイな顔で笑って「今更だろ」って言う。