その恋、取扱い注意!
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「結局おかわりしなかったな」
早めの昼食が終わって、江の島に向けて車を走らせる湊が言った。
「うん。お刺身の他にも茶碗蒸しや、煮物にサラダまであったから」
「まあな。男の俺でも量がハンパなかった」
「ね? さっき、なにか言いかけなかった?」
「ん? ああ。昨日、どこに行ってたんだよ。あんな時間に帰ったら危ないだろ」
「昨日ね、面白いところに行ったの」
美人堂を思い出し、自然と顔がにやける。
「面白いとこ?」
「うん。湊はニューハーフのお店に行ったことがある?」
「無くはないよ」
「ニューハーフさんって、楽しいよね~ あの毒舌感が面白いの。それに女の人でも敵わないくらいの美人のニューハーフさんもいて」
「ふうん」
湊は私の話をちゃんと聞いているのか……適当に返事をしているみたい。
「湊、聞いてるっ?」
「聞いてるよ」
あ! 美人のニューハーフさん、湊に似ているんだ!
そう思っても、口に出して言えないわ。
言ったら、絶対不機嫌になる。
俺をニューハーフと一緒にするなって怒りそう。
「結局おかわりしなかったな」
早めの昼食が終わって、江の島に向けて車を走らせる湊が言った。
「うん。お刺身の他にも茶碗蒸しや、煮物にサラダまであったから」
「まあな。男の俺でも量がハンパなかった」
「ね? さっき、なにか言いかけなかった?」
「ん? ああ。昨日、どこに行ってたんだよ。あんな時間に帰ったら危ないだろ」
「昨日ね、面白いところに行ったの」
美人堂を思い出し、自然と顔がにやける。
「面白いとこ?」
「うん。湊はニューハーフのお店に行ったことがある?」
「無くはないよ」
「ニューハーフさんって、楽しいよね~ あの毒舌感が面白いの。それに女の人でも敵わないくらいの美人のニューハーフさんもいて」
「ふうん」
湊は私の話をちゃんと聞いているのか……適当に返事をしているみたい。
「湊、聞いてるっ?」
「聞いてるよ」
あ! 美人のニューハーフさん、湊に似ているんだ!
そう思っても、口に出して言えないわ。
言ったら、絶対不機嫌になる。
俺をニューハーフと一緒にするなって怒りそう。