その恋、取扱い注意!
首筋になにかが触れている……くすぐったいような……胸がジンジンしてくるような……。

まだ眠りと起きる中間にいる私はその感触を払おうと、手を動かした。

その手が自由を奪われる。

「ん……」

私……なにしてたんだっけ……? あっ!

目を開けると、オレンジ色の灯りと共に、湊の秀麗な顔。

「やっぱり起きちゃったか」

メガネの奥の瞳が楽しそうに笑う。

「湊っ」

「ミミは目覚めが悪いから、一度寝ると起きないと思っていたよ。ワンピースを脱がすところまでは成功したけどね」

ハッとして自分の身体を見ると、この前買った勝負下着……じゃなくて、きれいめなレースのブラとショーツのみになっていた。

「あ……」

まだ湿った髪の湊は、白いTシャツを着ている。でもその下はボクサーパンツだけで、高ぶりを目の当たりにして、慌てて視線をそらす。

「わ、私もシャワーにっ」

身体を起こそうとすると、両肩が抑え込まれる。


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