その恋、取扱い注意!
「今何時?」

「11時をまわったところ」

「そんなにっ!?」

時刻に驚き、身体を起こそうとすると、湊の胸に引き寄せられる。

「きゃっ」

「身体、大丈夫? 昨日は欲張り過ぎた」

「え? う、うん」

私たちが眠ったのは、空が明るくなった夜明け。
それまで湊は私を何度も求めた。
まだ身体の奥に、湊を感じる。

「もう起きなくちゃ。お昼をどこかで食べてから会社に――んっ」

おもむろに湊は顔を寄せて、私の唇をふさいだ。
長い指が敏感になった頂をはじく。

「あっ……」

「健康な若い男なんだから、このまま起きるのは酷ってもんだろ」

湊はツンと固くなった頂に、愛撫の手を加える。

「こうやって朝を迎えるのも、いいな。早く結婚しような」

ドキッとさせる笑みを浮かべた湊は、私の身体中にキスの雨を降らせていった。

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