その恋、取扱い注意!
少し心が軽くなって、会社に戻る電車の中。
これは湊のおかげだ。
あの時、可哀想だな。とただ慰められていただけだったら、こんな行動は起こせなかった。
社内に私を恨む人がいたとしても、頑張れそうな気がする。
今回の件で、この仕事にやりがいを感じた。
山手線を降り、改札を抜けて外に出ると、ぎらぎらとした太陽に肌がひりっとなる。
いつもなら、「暑い~ だらける~」といったところだけれど、今の私はそんな暑さにも負けず、はつらつと歩き会社に戻った。
「ただ今戻りました」
後ろめたいことがあれば、堂々と出来ない。
私には後ろめたい事なんてこれっぽっちもないから、堂々と出来る。
「あ、お帰りなさい」
久我さんがカウンター越しに言ってくれる。
真夏の日中は、お客様の足も遠のいているようだ。
「どうだった?」
問題の顧客のところへ行ったのを知っている久我さんは、気遣うように訪ねてくる。
「なんとか――」
「安西君、会議室に来てくれないか」
課長に呼ばれた。
「はい」
課長のあとに付いて、会議室に向かった。
これは湊のおかげだ。
あの時、可哀想だな。とただ慰められていただけだったら、こんな行動は起こせなかった。
社内に私を恨む人がいたとしても、頑張れそうな気がする。
今回の件で、この仕事にやりがいを感じた。
山手線を降り、改札を抜けて外に出ると、ぎらぎらとした太陽に肌がひりっとなる。
いつもなら、「暑い~ だらける~」といったところだけれど、今の私はそんな暑さにも負けず、はつらつと歩き会社に戻った。
「ただ今戻りました」
後ろめたいことがあれば、堂々と出来ない。
私には後ろめたい事なんてこれっぽっちもないから、堂々と出来る。
「あ、お帰りなさい」
久我さんがカウンター越しに言ってくれる。
真夏の日中は、お客様の足も遠のいているようだ。
「どうだった?」
問題の顧客のところへ行ったのを知っている久我さんは、気遣うように訪ねてくる。
「なんとか――」
「安西君、会議室に来てくれないか」
課長に呼ばれた。
「はい」
課長のあとに付いて、会議室に向かった。