その恋、取扱い注意!
「湊?」
「ミミははつらつとしてるな。仕事、解決したのか?」
ゆっくり話そうと思っていたけれど、話を振られてにっこり頷いた。
「湊のおかげだよ。お客様に謝りに行ったの。何度も何度も頭を下げて……最後にはわかってくれて、日程の幅までもらえたの」
「そうか。良かったな」
「うん。本当に湊に感謝している。私の考えは甘かったもんね。あ、それからね? 部長が企画営業部に来ないかって言ってくれたの」
「企画営業部?」
「湊、私仕事に燃えてきたみたい。今までは無難に日々仕事をして、お給料もらって。が当たり前だったけれど、今回の件で目覚めたの。もっと喜ぶお客様の顔が見たいって」
私の話が進むにつれ、湊の表情が曇ってきたのがわからなかった。熱弁をふるう私に湊は頷く。
いつの間にか、私の手首を握っていた手が離されていた。
「企画営業部になったらね? 海外研修旅行もあるって。すごく楽しみ。あ、先にお蕎麦ゆでてくるね」
すりガラスの引き戸を開けて、キッチンに入った。
「ミミははつらつとしてるな。仕事、解決したのか?」
ゆっくり話そうと思っていたけれど、話を振られてにっこり頷いた。
「湊のおかげだよ。お客様に謝りに行ったの。何度も何度も頭を下げて……最後にはわかってくれて、日程の幅までもらえたの」
「そうか。良かったな」
「うん。本当に湊に感謝している。私の考えは甘かったもんね。あ、それからね? 部長が企画営業部に来ないかって言ってくれたの」
「企画営業部?」
「湊、私仕事に燃えてきたみたい。今までは無難に日々仕事をして、お給料もらって。が当たり前だったけれど、今回の件で目覚めたの。もっと喜ぶお客様の顔が見たいって」
私の話が進むにつれ、湊の表情が曇ってきたのがわからなかった。熱弁をふるう私に湊は頷く。
いつの間にか、私の手首を握っていた手が離されていた。
「企画営業部になったらね? 海外研修旅行もあるって。すごく楽しみ。あ、先にお蕎麦ゆでてくるね」
すりガラスの引き戸を開けて、キッチンに入った。