その恋、取扱い注意!
「……もうひとつ、謝らなければならない事があるの」
「え?」
「ランチに誘った時のこと。あなたの気持ちはわからなかったけれど、湊の気持ちは知っていたの」
「湊の気持ち?」
「ええ。大学の時に告白した私に、俺には好きな子がいるから。それでも良かったらいいよって言われたの。付き合って私を好きになってもらおうと、色々な手を使って気を引いたりしたけれど、結局は湊の心を私のものに出来ずに別れた。最後に好きな子って誰?って聞いたわ。そうしたら、幼なじみだって」
湊がそんなことを……?
「だから、あなたが幼なじみだと聞かされて、湊の好きな人だとピンときた。長い時間を一緒に過ごしてきたあなたたちには到底勝てない結果だったけれど、それが許せなかったの。本当にごめんなさい。ようやく結ばれたのだから、幸せになってね」
「松下さん……」
素直に打ち明けてくれた松下さんに、胸が熱くなる。
「ありがとうございます。あの時は私も正直に打ち明けていれば良かったんです。ごめんなさい」
松下さんは営業所に寄らずに、忙しいからと本社に戻っていった。
もういちど、「お幸せに」と言って。
松下さんとわだかまりが無くなり、会社の同僚や上司に見送られて、順風満帆とまでは行かなかったOL生活は終わった。
「え?」
「ランチに誘った時のこと。あなたの気持ちはわからなかったけれど、湊の気持ちは知っていたの」
「湊の気持ち?」
「ええ。大学の時に告白した私に、俺には好きな子がいるから。それでも良かったらいいよって言われたの。付き合って私を好きになってもらおうと、色々な手を使って気を引いたりしたけれど、結局は湊の心を私のものに出来ずに別れた。最後に好きな子って誰?って聞いたわ。そうしたら、幼なじみだって」
湊がそんなことを……?
「だから、あなたが幼なじみだと聞かされて、湊の好きな人だとピンときた。長い時間を一緒に過ごしてきたあなたたちには到底勝てない結果だったけれど、それが許せなかったの。本当にごめんなさい。ようやく結ばれたのだから、幸せになってね」
「松下さん……」
素直に打ち明けてくれた松下さんに、胸が熱くなる。
「ありがとうございます。あの時は私も正直に打ち明けていれば良かったんです。ごめんなさい」
松下さんは営業所に寄らずに、忙しいからと本社に戻っていった。
もういちど、「お幸せに」と言って。
松下さんとわだかまりが無くなり、会社の同僚や上司に見送られて、順風満帆とまでは行かなかったOL生活は終わった。