その恋、取扱い注意!
「湊、話があるって、なに?」
「ん? なんだっけ。今ので、忘れた」
「もうっ! 家に行ってよ」
「言われなくても着いたから」
俺は車をミミの家の前へ停めた。
エンジンを切り、車の外へ出て見送った。
******
翌日は敬一の……いや、美里ねえさんの誕生日だった。なにを思ったか、コンセプトはマリリンモンローだ。どこからどう見てもそう見えない恐ろしい姿だが、本人はその気になっている。ホント役者だな……。
ミミはいつものふたりと店にやってきた。入口の花輪に驚いているミミをちらりと見やる。
テーブルは離れているが、どことなく様子がおかしいのが見てとれる。
接客する敬一も俺の方を見て、視線が合う。
ミミの喜怒哀楽は見慣れているが、今日は様子がおかしい。やっぱり昨日なにかあったなと、考えていた。
「ミミちゃん? いったいどれだけ飲んだのよぉ~」と、しばらくして敬一の声が聞こえてきた。
テーブルを見ると、敬一の肩に頭をもたせ掛けミミは眠っていた。
はぁ? 本当にどれだけ飲ませたんだよ!?
思わず腰が上がるが、今の俺は紅緒。
落ち着け、俺。
「ん? なんだっけ。今ので、忘れた」
「もうっ! 家に行ってよ」
「言われなくても着いたから」
俺は車をミミの家の前へ停めた。
エンジンを切り、車の外へ出て見送った。
******
翌日は敬一の……いや、美里ねえさんの誕生日だった。なにを思ったか、コンセプトはマリリンモンローだ。どこからどう見てもそう見えない恐ろしい姿だが、本人はその気になっている。ホント役者だな……。
ミミはいつものふたりと店にやってきた。入口の花輪に驚いているミミをちらりと見やる。
テーブルは離れているが、どことなく様子がおかしいのが見てとれる。
接客する敬一も俺の方を見て、視線が合う。
ミミの喜怒哀楽は見慣れているが、今日は様子がおかしい。やっぱり昨日なにかあったなと、考えていた。
「ミミちゃん? いったいどれだけ飲んだのよぉ~」と、しばらくして敬一の声が聞こえてきた。
テーブルを見ると、敬一の肩に頭をもたせ掛けミミは眠っていた。
はぁ? 本当にどれだけ飲ませたんだよ!?
思わず腰が上がるが、今の俺は紅緒。
落ち着け、俺。