その恋、取扱い注意!
ミミを置いていくわけには行かないと言う友人たちを、敬一は説き伏せ、先に帰らせた。
聞けば頭痛薬を飲んでいたらしい。

酒に弱いうえに、頭痛薬か。

俺はミミを自宅マンションへ連れて帰った。
その前にミミの母親に連絡も済ませた。

助手席で眠るミミを横目に見る。

辛いのか?

ミミの気持ちを思いやる俺だが、こんなにすやすや眠るのもどうかと思う。

ホント、無防備に眠る性格、どうにかならないのか? 
簡単にお持ち帰りされるとはな。

******

翌日、目覚ましの音と、派手にベッドから落ちるミミに起こされた。

「お前、何やってんの?」

ベッドから落ち、茫然としているミミを見る。

「湊っ!? なんでここにいるのっ?」

「なんでここにいるのって、ここ俺んち」

肘を付き、手に顎を乗せて見た。
ミミの表情に、笑いがこみあげてくるのを必死に止める。

「どうして、私が湊の家にいるのっ?」

「さあね。よく考えてみろよ」

俺は立ち上がり伸びをする。

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