その恋、取扱い注意!
「お前、寝相悪いな。なんどベッドから落とされそうになった事か」

「もうっ、なんで私がここにいるのか、教えてよ!」

ハッとしてミミは自分の身体に視線を落とした。

俺となにかあったと思っているのか?

「俺に襲われたとでも、思ってるわけ?」

意識のない時にやらねえよと、言いたいところを堪え、腕を伸ばしミミをベッドに座らせる。

「そ、そんなことないよ」

「本当に? ミミちゃん?」

ミミの隣に座る。

「本当だよ。湊は女に不自由してないんだから、私なんか襲おうなんて思わない。そうでしょ?」

安心しすぎじゃないか?

俺はミミの顔に顔を近づける。

「女に不自由してないって、どうしてわかるんだよ。それに言っただろ、今彼女はいないって」

「そうだっけ? あ! それよりっ! どうして私がここにいるのか教えてよ。まったく思い出せないんだけど」

「それは内緒」

「な、内緒ぉ?」

「そっ、内緒。頑張って思い出せよ。それに襲われてないと、思っているみたいだけど、記憶のないミミに分かるのか?」

< 379 / 437 >

この作品をシェア

pagetop