その恋、取扱い注意！
＊＊＊＊＊＊

本当に高野はストーカー行為をあらためたのだろうか……。
優等生だった奴に限って、切れるとなにをするかわからないからな……。

心の片隅に不安を住まわせたまま、俺は数日後、ミミをデートに誘った。
フランス料理店に予約を入れる。
今まで気軽なレストランに連れて行ったりしたが、こういった有名高級店に連れて行くのは初めてだ。

渋谷にある高層複合施設の７階にあるフランス料理店。高級フランス料理店の店構えを見たミミは遠慮した。

俺は「恥をかかすなよ」と言って、ミミを店の中へ連れて行った。
この日のために予約をしたんだ。

この日のため……俺はミミに好きだと告白するつもりだった。

窓際の席に案内されて、座るとミミは落ち着かなく窓の外を見たり、俺に視線を戻したり……。

ミミは照れ隠しなのか、俺の部屋にいた理由を聞いてきた。
簡単に説明し、単純なミミは「そっか～」と納得。

絶対に紅緒だと明かせない俺はホッと肩を撫で下ろす。

それからミミはまだ気になることがあるらしい。
俺の元カノ　松下さつきのことだ。
こういう場所によく来るのかと、聞いてきた。


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