その恋、取扱い注意!
キララちゃんと話をすること10分ちょっと、美里ママがナポリタンのお皿を片手に戻ってきた。

「たくさんお食べなさいな」

「はい! いただきます」

フォークを持って食べ始めた時、お客様が入ってきたようで入口の方が騒がしくなった。
振り向かずに美味しいナポリタンを食べていると、「みなとくぅ~ん」って明菜さんの声が。

えっ?

顔を上げると、目の前に湊が立っていた。

「湊、飲み会はどうしたの? 行かなかったの?」

新宿の駅でさっき別れたばかり。

「行った。顔だけ出してこっち来た」

「なんで? 久しぶりだったのに……」

わけわかんない。

「ミミちゃん、湊はミミちゃんが心配だったのよね~ うふふ」

「心配って……」

更にわけわかんない。

「どうでもいいだろ、俺も美里に会いたかったんだよ」

そう言って、私のソーダ割りのグラスを持つと、ごくごくと一気に飲み干す。

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