その恋、取扱い注意!
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「あ~ 雨降ってきちゃったね」
カウンターで隣に座る久我さんが外を見て言う。
今日の降水確率は50%で、6月の梅雨の時期なんだから必ず降ると思っていた。
それでも降り出したのは夕方。けっこうもった方だと思う。
ジメジメするお天気で、店内は除湿中。
雨のせいかお客様も少なくて、私は定時にあがれて更衣室に行った。
制服から私服に着替え終えて、スマホをチェックする。
あ……。
湊からのメール。
急いで開いてみると、「外で待ってる」とだけある。
「外って……?」
メールの入った時刻は5分前だった。
急いで外に出てみると、大通りの街路樹の側で傘をさした湊が立っていた。
「湊っ!」
湊の出現はどうしていつも突然なんだか。
足早に近づくと、湊と目が合いドキッと心臓が音をたてた。
な、なんで湊を見て、ドキッとしちゃうのよ。
「ミミ。お疲れ。家に帰るだけだろ?」
「そうだけど……どうして……?」
「これから実家に行くんだ。その前に飯おごってやるよ」
「あ! うちにも寄ってね。あれ、返すから」
あれとは、ピアスのことだ。
「あ~ 雨降ってきちゃったね」
カウンターで隣に座る久我さんが外を見て言う。
今日の降水確率は50%で、6月の梅雨の時期なんだから必ず降ると思っていた。
それでも降り出したのは夕方。けっこうもった方だと思う。
ジメジメするお天気で、店内は除湿中。
雨のせいかお客様も少なくて、私は定時にあがれて更衣室に行った。
制服から私服に着替え終えて、スマホをチェックする。
あ……。
湊からのメール。
急いで開いてみると、「外で待ってる」とだけある。
「外って……?」
メールの入った時刻は5分前だった。
急いで外に出てみると、大通りの街路樹の側で傘をさした湊が立っていた。
「湊っ!」
湊の出現はどうしていつも突然なんだか。
足早に近づくと、湊と目が合いドキッと心臓が音をたてた。
な、なんで湊を見て、ドキッとしちゃうのよ。
「ミミ。お疲れ。家に帰るだけだろ?」
「そうだけど……どうして……?」
「これから実家に行くんだ。その前に飯おごってやるよ」
「あ! うちにも寄ってね。あれ、返すから」
あれとは、ピアスのことだ。