その恋、取扱い注意!
「あの、今日は早く帰らないと。すみません」
「昨日もそう言ってたよね。もしかして僕のこと避けてる?」
高野先輩は眉を落とし、落ち込んだ表情で私を見る。
「え、いいえ……本当に――」
困っていると、お姉ちゃんの声が聞こえた。
「美海じゃない!」
助かった!
「知り合い?」
「高校の時の先輩で。高野先輩、すみません。帰ります」
お姉ちゃんが気を利かせすぎて、お茶でもしてきなさいなんて言わないうちに言った。
それからお姉ちゃんの腕をつかみ、改札へ促す。
「良かったの? 久しぶりに会ったんでしょ? あの人、話したそうだったわ」
「いいの」
偶然ではない気がする。
昨日と今日の帰宅時間は1時間くらい違うのに、ばったり会うなんてすごい確率だと思うし、久我さんはハワイのパンフレットを持っていったなんて言っていないし……。
婚約者がいるのに、私を好きって言ったり。
高野先輩がわからない。でもまだ数回会っただけ。ストーカーってわけじゃない。
「昨日もそう言ってたよね。もしかして僕のこと避けてる?」
高野先輩は眉を落とし、落ち込んだ表情で私を見る。
「え、いいえ……本当に――」
困っていると、お姉ちゃんの声が聞こえた。
「美海じゃない!」
助かった!
「知り合い?」
「高校の時の先輩で。高野先輩、すみません。帰ります」
お姉ちゃんが気を利かせすぎて、お茶でもしてきなさいなんて言わないうちに言った。
それからお姉ちゃんの腕をつかみ、改札へ促す。
「良かったの? 久しぶりに会ったんでしょ? あの人、話したそうだったわ」
「いいの」
偶然ではない気がする。
昨日と今日の帰宅時間は1時間くらい違うのに、ばったり会うなんてすごい確率だと思うし、久我さんはハワイのパンフレットを持っていったなんて言っていないし……。
婚約者がいるのに、私を好きって言ったり。
高野先輩がわからない。でもまだ数回会っただけ。ストーカーってわけじゃない。