その恋、取扱い注意!
「なんかミミちゃん、暗い顔してるわね? 何かあったのぉ?」

美里ママがいつの間にか、目の前に座っていた。

「美里ママ」

高野先輩のことを相談してみようか……。

「美里ママ、安西さんはストーカーに悩まされているんです」

明菜さんと話をしていた久我さんが、口を挟んだ。

「く、久我さんっ、まだストーカーってわけじゃ……」

「だって、最寄りの駅ってわけじゃないのに地元の駅で2回も会うって変よ」

ここまで来る間、電車の中で悩み始めた問題を久我さんに相談していた。

「ミミちゃん、可愛いから~。でも本当にストーカーなの?」

美里ママは私が飲んで減ったグラスに、ウイスキーと氷を追加しながら聞いてくる。

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