その恋、取扱い注意!
******
久我さんと駅で別れて、電車に乗るとちょうど空いた席に座れた。
結局、紅緒さんはあれから姿を見せなかったな……。
う~ 紅緒さんが気になる。私って、本当に女の人が好きなのかも……。
そんな事を考えながら、心地良い電車に揺られ、いつの間にか眠っていた。
肩を揺さぶられて、ビクッと顔を起こした私は目を疑った。
「みなとぉ……?」
あろうことか、湊は私の前に腰を屈めるようにして立っていた。
「お前、電車で寝るなよな。乗り過ごすだろ」
「えっ!?」
乗り過ごすと聞いて自分が電車に乗っていることに気づく。
慌てて立ち上がった時、見慣れたホームが見えてきた。
「あ……」
湊が目の前にいることを不思議に思うよりも、乗り過ごさないで良かったと安堵する。
「ほら、行くぞ」
湊は私の手を取ると、人を縫うように出口に向かう。
久我さんと駅で別れて、電車に乗るとちょうど空いた席に座れた。
結局、紅緒さんはあれから姿を見せなかったな……。
う~ 紅緒さんが気になる。私って、本当に女の人が好きなのかも……。
そんな事を考えながら、心地良い電車に揺られ、いつの間にか眠っていた。
肩を揺さぶられて、ビクッと顔を起こした私は目を疑った。
「みなとぉ……?」
あろうことか、湊は私の前に腰を屈めるようにして立っていた。
「お前、電車で寝るなよな。乗り過ごすだろ」
「えっ!?」
乗り過ごすと聞いて自分が電車に乗っていることに気づく。
慌てて立ち上がった時、見慣れたホームが見えてきた。
「あ……」
湊が目の前にいることを不思議に思うよりも、乗り過ごさないで良かったと安堵する。
「ほら、行くぞ」
湊は私の手を取ると、人を縫うように出口に向かう。