君と僕の紙ヒコーキ
シャッター、チャンス
「ねぇ、松坂さん。」
「……………はっ、はい!」
「体験入学会、始まるよ?」
「そっ、そうですねっ………」
「いやだからさ、行くよ?」
呆れたように笑う先輩。
突然、握られる手。
「えっ、ちょっ、えっ⁉」
「もー、うるさいなぁ。」
グイグイと彼が手を引っ張って、集合場所へと連れてかれた。
「ちょっと待って待って!」
「なに?」
「は、恥ずかしいですっ」
「……………」
「無視ですかっ」
「……………」
「せっ、せんぱ………」