君と僕の紙ヒコーキ
ことの発端は、今日、土曜日の朝。
お昼からはこの学校の受験生のために、体験入学会が開かれる。
その準備のための集会が朝からあった。
体験入学会の準備係、兼、案内係は、前日に先生がなんとなくで選んだ生徒、50人。
わたしも、その中の一人だった。
2人1組で回るのが決まりで、そのくじ引きが行われた。
「はーい、じゃあそれぞれ先輩もしくは、後輩からペア捜してくださーい。」
体験入学会の実行委員がマイクを通して言った。
もう一つ、新2年生と新3年生が組むことが、決まり。
つまり、新2年生のわたしは、先輩と組まなきゃいけないわけだ。