君と僕の紙ヒコーキ
わたしは急な腹痛に襲われた気がした。
「ちょっと桜、あんた6番じゃなかったっけ?」
そっと紙を開くとでっかく、6の番号が書いてあった。
なんでついてない。
「最悪だ…」
「あぁ、桜ってばくじ運ないねー。」
ケラケラと笑いながら言う桃香の後ろに、睨みをきかす田辺さんたち。
「松坂さん、ちょっといいかしら?」
「あー、はあ……」
桃香から引き離されて囲まれる。
「番号変えてくれないかしら?」
「そーよそーよ、滝川先輩はあんたみたいな地味なのが、近づいていい方じゃないの!」