君と僕の紙ヒコーキ
私たちの年齢分、並んだ色とりどりのロウソクを、二人で一気に吹き消す。
ロウソクを消すと、私には女子から、春くんには男子から、それぞれ小さな袋が手渡された。
開けてみるとそこに入っていたのは、綺麗な桜のしおり。
「二人とも、名前が春だから、桜のしおり。お揃いなの。こんなものでごめんね?」
美奈がおかしそうに笑った。
この年になってお揃いなの?って、春くんが嬉しそうに笑う。
「でも、可愛いね、このしおり。」
「でしょ?」
「さんきゅ、皆。」
「私からも、ありがとう。」
お礼を言うと照れくさそうに皆が笑った。