君と僕の紙ヒコーキ
そのあと、ケーキを食べながら他愛もない話で盛り上がって、気がつけば3時間がたっていた。
「そろそろ、お開きにする?」
この同窓会の幹事役をしてくれている美奈がそう告げた。
皆は少し寂しそうな顔をしながらも、帰り支度をした。
「また集まろーぜ。」
「それ、絶対だからね?」
そんなことを口々に言いながら。
店を出ると、川沿いに広がる桜並木。
月の光が川の水に反射して、桜をライトアップしているみたい。
駅までの道を、ゆっくり桜を眺めながら皆で歩く。
私と春くんは、その少し後ろを二人で歩いた。