奇跡の恋


先ほど姉が話していた男性が、終わりのアナウンスが鳴るとともに近づいて来た。


姉に何やら耳打ちしていた。


「なーちゃん、あの人案内されるそうだから、お母さん連れて私に付いて来て」


「ええっ?なんで?もうっ帰るんじゃないの?姉ちゃんっ…ああーお母さん、何か分からないけど、行こう」


母の手を取り姉の後を付いて行った。


ファンの人達のざわめきが今だに耳に残っていた。


案内されたのは会場の控室のよいな部屋だった。
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