秘密の同居人~同居人は小悪魔系甘えん坊男子で二重人格!?~
龍二に手招きされ、苺は彼に近寄った。
「苺ちゃんの体、温かーい」
苺は龍二に抱きしめられて失神しかけた。心臓がうるさい音を立てる。
「…龍二…くん、離してくれないかな」
苺は龍二を見上げた。
「え?何なに?声が小さくて聞こえないなぁ」
龍二は意地悪な表情で耳の後ろに手を当てる。
「も…いい」
「ふーん?じゃあ苺ちゃん、今かr…「くしゅんっ」
苺は小さく、だが龍二の言葉を遮る大きさのくしゃみをした。