秘密の同居人~同居人は小悪魔系甘えん坊男子で二重人格!?~
好きって言えよ
龍二の指摘に心臓が跳ね上がる。
「そ、そんなんじゃ…っ」
「だって、そうだろ?」
龍二に手を引かれ、彼の顔がすぐ目の前に迫ってきた。
彼の息遣いがすぐ傍で聞こえる。
「…でもっ」
「苺って、素直じゃねぇよな」
龍二はそう呟いて苺の手を離した。
「素直にならねぇと、大切な物失くしちゃうぜ…?」
なんだかそれは、龍二の経験のような気がしてならなかった。