秘密の同居人~同居人は小悪魔系甘えん坊男子で二重人格!?~


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 家を出て、車で学校付近のコンビニまで送ってもらう。



 そこまではいつもと何ら変わらない。



「…ふぁ…」



 隣の座席に座る龍二が大きくあくびした。



「…苺ちゃん」



 彼が欠伸交じりの声で、苺の名前を呼ぶ。


 あくびのせいで潤んだ眼に見つめられ、苺の心臓がドックンッと跳ね上がった。


「な、何…?」


「僕、眠いんだけど、膝、貸して?」


「え?」


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