秘密の同居人~同居人は小悪魔系甘えん坊男子で二重人格!?~



 俺が苺とクリスマスを過ごすの、嫌なわけないだろ。


 龍二がそう言った。

 裏の龍二が顔を出している。
 

 だが、苺は気にしなかった。


「…まぁ、風邪でデートに行けないなら、仕方ないけど」


 龍二が背を向けるのが、気配でわかった。

 ここで寝たままなら、後悔する気がした。


 苺はベッドの上に起き上がる。
 そしてベッドを抜け出すと、龍二の背中に抱き着いた。


「うわっ!?」

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