秘密の同居人~同居人は小悪魔系甘えん坊男子で二重人格!?~
「どうしたの、苺ちゃん?今ドキッとしたよね?」
覗き込んだニヤニヤ笑う彼の顔に、またドキッとする。
叶わないなぁ。
苺は苦笑し、首を振る。
「ドキッとするのはいつものことだから」
「え?」
龍二が目をキョトンとさせ、それからにやっと笑った。
「だよねー!僕にドキドキしてくれなきゃ困るし」
「龍二くん、好きだよ」
苺が言うと同時に龍二は屋敷のドアを開ける。
外の日差しに目を細めた。
「僕も好きだよ」
二人を祝福するかのように粉雪が地面に舞い降りた。
完