戸田くんと岡田さん
「…実里」
戸田くんは前を向いたまま私を呼んだ。
「はい、なんでしょう?」
「……好きだよ」
「っ/// 戸田くん」
戸田くんは振り返ると、すごく優しい声でそう言った。
戸田くんに初めて告白された時は、すごくぶっきらぼうに言われたけど、今はすごく優しい。
「はいっ、私も戸田くん大好きですっ!」
「ん、知ってる」
戸田くんは顔を寄せると、私の頬に軽くキスをした。
「っ///」
「真っ赤」
「戸田くんのせいですっ」
戸田くんはくすりと笑って、また私の手を引いて家まで送ってくれた。