『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
「おぉ・・サンキューな・・///あ、相川、ちょっと待って」
俺はにやける顔を一生懸命かくし、ポーカーフェイスを気取った。
そして、相川を呼び止める。
「なに???」
俺は、鞄に入っていた、一枚のガムを取り出した。
「ホレ、これやるよ」
「ガム?ありがとう・・?」
不思議そうな表情をする相川。
「ただのガムじゃねぇぞ。裏、見てみ?」
「えっ・・・??」
俺が、ガムの包み紙の裏に書いたもの。
「電話番号だ・・・もしかして、先生の??」
「おう。これからまた帰りが遅くなるようだったら連絡して?俺、いつでも送るし。」
「嬉しいけど・・・悪いよ。私が都合いい時だけ送ってもらうなんて・・」
申し訳なさそうな顔をする相川。