『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
「う~ん・・・お母さんが、今度、うちでご飯たべないかだって。この前のお礼がしたいからって。ごめんね、うちのお母さんしつこくて・・・」
「おっ!マジで?嬉しいよ、俺は。相川は?」
「え・・・?もちろん、私は嬉しいよ??」
まるでカップルみたいな会話をしていることが、嬉しくなる。
俺は好きだよ、相川は??
聞いてみたい。
好きって言いたい。
自分のなかで、だんだんセーブがきかなくなるのが分かる。
どうしよ・・・俺・・。
あ~・・・ダメダメ。
相手は生徒。少し特別な生徒。
がんばれ、俺。
「そか。相川が来てほしいって言ってくれるなら、俺は行く。あっ・・そういえば、ショートメールできたからビックリしたぞ~。一瞬、俺の母親かと思った(笑)」