『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
「あのね・・せんせ」
相川がなにか言いたげな顔をしていた。
「ん??」
「こんなこと、あんまり言いたくないんだけど・・友達だし・・」
「なんだよ??なにかあったのか?」
この気まずそうな顔・・ぜったい何かあったに違いない。
なにか、悩んでるのか・・・??
「どした?話してみ?」
俺は、ゆっくりと優しく相川に話しかけた。
大丈夫・・・俺を信じて・・そう思いながら。
「同じグループにね、来夢ちゃんっているんだけど・・先生、分かる?」
来夢・・・
相川にそう言われて、あの女子生徒の顔が思い浮かぶ。
「もしかして曽根元来夢(そねもとらいむ)のこと??」
「そうそう!来夢ちゃん・・」