『リナリア』~生徒に恋した体育教師~





「あのね・・せんせ」



相川がなにか言いたげな顔をしていた。



「ん??」




「こんなこと、あんまり言いたくないんだけど・・友達だし・・」





「なんだよ??なにかあったのか?」




この気まずそうな顔・・ぜったい何かあったに違いない。



なにか、悩んでるのか・・・??




「どした?話してみ?」




俺は、ゆっくりと優しく相川に話しかけた。




大丈夫・・・俺を信じて・・そう思いながら。





「同じグループにね、来夢ちゃんっているんだけど・・先生、分かる?」



来夢・・・



相川にそう言われて、あの女子生徒の顔が思い浮かぶ。




「もしかして曽根元来夢(そねもとらいむ)のこと??」






「そうそう!来夢ちゃん・・」









< 114 / 265 >

この作品をシェア

pagetop