『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
「せんせ、えらいえらい。そうやって生徒にちゃんと向き合うとこ大好きだよ。私に伝えてくれるところも。これからも変わらないでいて。私は大丈夫だから。心配かけてくれていいんだからね?弱音も吐いて。私は先生の支えになりたいの」
「妃菜ぁ~・・・だいすき・・」
ギュううううって相川を抱きしめた。
無意識に名前で呼んでいたことにも気づかずに。
「先生~!!っていうか、先生、私のこと妃菜って・・・」
「え??あれ??俺、呼んでないよ??」
「呼んだよぉ!!きゃあ~嬉しいいいいっ」
ホントに覚えがない俺。
でも、相川が喜んでるならそれでいっか。
ふふふ♪
「これから、二人で頑張っていこうな」
「うん」
二人でそう誓い合った。
それからしばらくラブラブして・・・俺は家に帰った。
この日の夜は、ここ何年か経験したことがないくらいの熟睡だった。
相川のおかげだよ。
あいつが俺を安心させてくれるんだ。