『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
朝の7時半を回ったところで、ぞろぞろと生徒たちが体育館へと集まってきた。
たくさんの生徒が体育館へ入ってくる中、俺は2.0の視力をいかして、妃菜を探す。
「な~にキョロキョロしてんの」
背後からいきなり声を掛けられ、探すことに必死になっていた俺は、驚いて振り向く。
「村上せんせ~。驚かさないで下さいよ」
「おはよう」
俺の言うことは全く無視。
「お、おはようございます・・・」
「ちゃんと自分の生徒が揃ってるか確認してよ~」
そう言って村上先生は自分のクラスのところへ戻って行ってしまった。
「はーい」
なにしに来たんだ、あの人・・・(笑)