『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
キャンプの前の説明会も終わり、バスへ乗り込んだ。
クラスに1台ずつバスが来るから・・・妃菜と同じバスじゃないやぁ。
あ、俺、心の中と相川と2人きりの時だけ、相川のこと妃菜って呼ぶことに決めました!
他のやつとは違うんだぞっていう証なんだ。
授業中に出ちゃわないように、それだけは気を付けないとな。
人数確認が済んで、俺は1番前の席に座った。
そしてふと、隣のバスに目を向けた。
「あっ・・」
ぱちって目が合った。
その人は、俺をドキドキさせる天使のような人。
ほら・・・またそうやって笑うから・・ドキドキするじゃんか。