『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
「うまく切れてるな、相川」
俺はそう言って、相川たちの班から離れた。
そして飯盒炊飯開始から、1時間が経過。
どの班からも食欲を誘う、カレーの良い匂いがただよう。
俺は、斉藤率いる男子5人チームの班で食べることになった。
というのも・・・
ここ数日、いろんなクラスの女子生徒から、自分の班で食べてほしいと言われて・・班を決めかねていた俺。
困っていた俺を見かねた村上先生の提案で、自分のクラスの男子生徒の班で食べることになった。
「お前ら・・味は確かなんだろうな~???俺は数ある班の中からお前たちを選んだんだぞ~?頼むから俺を病院送りにさせないでくれよ(笑)」
俺の冗談に、生徒たちは笑いながらも全力で否定する。