『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
「先生!味は確かに決まってんじゃん!だって、カレーと言えば男の料理っしょ!女なんかに負けてらんねぇよ!」
そう言うのは、クラス一のお調子者、木山健太(きやまけんた)。
「お前、さっきは“料理なんて女のするもんだ”って言ってただろ?」
斉藤の鋭い突っ込みに、木山はえへへと笑っていた。
「ははははは。木山はほんとにお調子者だな。でもお前が言うこと信じるよ。すげ~いい匂いする。」
「だろぉ~?俺らの班を選ぶとかマジ先生センスあるよね!いいよっ!!」
「はいはい。わかった、わかった(笑)腹減ったし、はやく食わせて~」
そういって俺は一足早く席に着いた。
「はいよ、せんせ」
斉藤によって皿に盛られたカレーはとても上手そうだ。
「おお~サンキュー」