『リナリア』~生徒に恋した体育教師~





「こ、告白したの、お前・・・」





「そう。俺も男だからさ!いつまでもウジウジしたくなくて。それで思い切って昼休みに呼び出して、好きだって言った」





「そ、そうなんだぁ・・」




完全にしどろもどろな俺。




「うん。でも考える時間もなく、そっこーでフラれちゃった。ごめんなさいって、すごくすごく好きな人がるからって・・・。あ~~もう俺、あの場で泣いちゃおうかと思ったよ」






「そっか。泣かなかったんだな、えらいじゃんか」





俺は、そんなことしか言えなかった。






「ホントに泣くわけないじゃん(笑)でもそれくらい辛かったけどね。フラれて分かった、俺こんなに好きだったんだって。俺、諦めなくてもいいよね?先生」





「え・・・?」




俺に・・・・・答えを求めるの?





俺がもし、NOと言ったら、お前は妃菜を諦めてくれるのか・・・・?





< 139 / 265 >

この作品をシェア

pagetop