『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
でも俺が言った答えは・・・・・
「あぁ。いいと思うぞ」
言ってしまった、YESと。
教師の俺なんかと辛い恋をしなくても・・・
周りなんか気にせず、今を一緒に過ごせる同級生との恋の方が
あいつには良いんじゃないかって。
そっちの方が幸せなんじゃないかって・・・
どこかでそう思ってしまったから。
「だよね!なんかさ、俺、せんせーと話してると元気でるんだよね~!サンキュー先生!じゃあ、おやすみ!」
斉藤はそう言って、テントへと戻って行った。
残された俺は、また一人で考える。
後ろで隠れて聞いていた、愛しい人の存在にも気付かずに・・・。