『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
俺も急いで車を降りて、妃菜の手をつかんだ。
2度目。
俺が、妃菜に悲しい思いをさせたの。
でもこの前のように、妃菜の勘違いじゃない。
今回は、妃菜と俺の問題。
「離して・・・?家はすぐそこだもん。大丈夫だから・・」
悲しそうな顔。
悲しませないつもりだった。
幸せにしたかったのに。
「ごめん。・・・・・俺は妃菜が好きだよ。誰よりも、何よりも」
「せんせい・・・・」
でも、でも・・・・ごめん。