『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
ふと時計を、もうすぐで授業が始まりそうだ。
「次はBクラスか・・・・」
たとえ、自分の気持ちに迷いや不安があっても
妃菜に避けられていたとしても
心だけはすごくすごく正直で。
妃菜に会えるって思っただけでドキドキした。
俺は、いつもより早く体育館へと向かう。
「あっ先生がもういる!」
Bクラスの生徒が口々にそう言って俺をからかった。
「俺はいつでも授業はやる気満々です~!!!」
「なにそれ説得力ないよ~(笑)」
「うるさいなっ。さっさと並べ~始めんぞ~」
俺がどんだけクラスのやつらと絡んでも、妃菜は友達と話していて、こちらを見ようともしなかった。
そして、出欠確認の時間。
「相川、妃菜」
俺は、妃菜の名前を呼んだ。