『リナリア』~生徒に恋した体育教師~
「・・・・はい」
いつも小さい声なのに、今日は一段と小さな声。
他の生徒だったら・・・
“聞こえない。やり直し”
って言うところだけど・・・・
ごめん、今日だけは見逃して。
俺は、何も感じてないフリをして、次の生徒の名前を呼んだ。
「はぁぁぁ~・・・」
昼休み時間も終わり、生徒たちが授業を受けている間、
俺は一人、中庭にいた。
もちろん、考えることは、あいつのことばっかりで。
俺は、どうしたらいい??
答えの見つからない問題は、解き方が分からない。
そんなことを考えているとき、携帯電話にメールが1件受信した。